昨年の10月に主人を亡くしました。コロナ禍であったため、葬儀も身内だけで、知人と故人のことを話す機会も得られないまま、寂しく哀しい日々を過ごしていました。このまま誰にも話せずに私達に起こった出来事を忘れてしまったら、故人も私も浮かばれないような気がして、闘病の記録を書き始めました。せっかく書いたので、今度は形にしたいと思いました。そんな時にクラフト舎のホームページを見ました。最初は本当に簡単な製本で良いと思っていましたが、いろいろ相談にのってもらっているうちに、どうせ作るならとどんどん欲がでてきました。本になるイメージが自分の中でなかなか描けなくて戸惑いましたが、アドバイスいただいて、私達らしい装丁の本が出来上がったと満足しています。内容が内容だけに本にしてもと思いましたが、思い切って作ってみて本当に良かったです。故人に見せられないのだけが残念ですが、私にとっても良い区切りになったと思います。本当にどうもありがとうございました。