受賞歴
第25回 日本自費出版文化賞 一次選考通過
心の豊かさと生きていくことの醜さのひずみの谷間の中で、必死にもがきながら心のどこかにいつも『負』という物を背負っているような人生に焦点をあてて、哀感の奥にあるそこはかとない人間性を垣間見る珠玉の6篇です。
戦後に青春時代を過ごし学校教師から著述業へと転身した著者による、当時の時代背景と経験からなる思いが感じられます。
初版は1987年に発行されたものですが、著者の四十九の法要の相談に陸前高田市の実家を訪ねた息子さんが残部の中から一冊だけ持ち帰ったひと月後に、東日本大震災で全て流されてしまいました。35年前の出版物であったことから息子さんの手により古い記述を編集して、今回改訂発行しました。