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ベルさんの
世界を語るための世界史

文化・研究・評論歴史・地理

  • 鈴岡 潤一
  • B5判 / 本文434頁
  • 2015年7月14日 発行
  • 2,200円 (税込)
  • ISBN 978-4-907425-04-3

解 説

 ケネディ大統領は、1963年6月25日にフランクフルト(当時西ドイツ)を訪れ、ある演説を行いました。その冒頭で、ケネディは、「115年前」のこの街の歴史的事象と、その4年後にハンガリーの独立運動の闘士がケネディの生まれ故郷ボストンで発言したことを対比して、演説を始めました。

 トランプ前大統領は、歴史を知ってか知らずか国際協調政治を破壊しました。同じように、〈フェイク〉を用いたり学問研究の自由を保障していた制度を破壊することで信頼を失う政権もあります。中国の首魁やロシアの首魁は、政治的延命を図り、後者は250年前のクリミア併合を武力で再現しました。

 ケネディは先の演説の続きで次のように語りました。「すべての国で自由が栄えないかぎり、一国だけで栄えるはずがない」。こうした好い言葉を知ることは楽しい。そして、こうしたことを知ってどうするのかは、知ってから考えることでしょう。

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