長憲とともに病気と闘ったあの一年、心の中にはいつも「希望」という言葉があった。
希望とは、生きる力そのものだ。
長憲とともに過ごした二十年、そして、その後の二十年があっと言う間に過ぎた。……あの子が遺してくれたものは、人はどんな時でも希望さえあれば生きることができるという確信と、大丈夫、いつも一緒にいるよという確かな手ごたえだ。
ある朝、「安曇野Book Cafe」が開催されるという小さな新聞記事が目にとまりました。もしかしたら私がやりたいことのきっかけがつかめるかもしれないというかすかな期待もあり、思い切って参加してみたのです。(「あとがき」より抜粋)
中信地区の印刷会社3社(安曇野市・第一印刷、松本市・アサカワ印刷、松本市・電算印刷)で立ち上げた「Book Cafe実行委員会」は、同業他社が協業するという全国にも珍しい形態を採りながら、地元の自費出版の潜在ニーズの掘り起こしのために活動しています。