受賞歴
第25回 日本自費出版文化賞 一次選考通過
猫の妙術出版次第
原著者の「佚斎樗山」は、下総国関宿藩の家老を務めたお侍です。
まだ学生だった昔この寓話に出合い、その巧みな筋立てと内容の奥深さにたちまち魅了されました。
その後折に触れて読み返すうち、ある時、作中の「無類逸物の古猫」の心象がフッと心に浮かび、絵本化の想いが湧き上がりました。
しかし勇んで着手したものの、原著から外れることなく内容を表現すると「絵本としては難解‥」との評で、なかなか落とし所が決まりませんでした。
結局「絵本=子供向け」という枠を離れて、対象を限らずに描くことで意に添う形になりました。
若干の難しさはありますが、不思議な味わいと、奥行きのある、一生読み続けられる素敵な寓話ですヨ。
まるお たお